ちょっと教室で話題が出たので吸血について考えてみる。

　まずダンピールとヴァンパイア以外の、って名言されてるからダンピール同士が吸血しても意味が無いんだよね。ポテンシャルダンピールはどうなんだろう……。栄養の補給という行為だから、血を力の源にしてるヴァンパイアは自分の血からはそれが流れ出ないようになってるのかもしれない、と思うとしっくりくるかな。
　得られる生命力は一般人と妁滅者だと違うのかな。魂の強さに応じて、とあるから一般人よりは生命力いっぱいもらえそうだけど。それなら妁滅者で血を提供してくれる人、親友とか恋人とか家族とかが居れば血液の供給問題はほぼ解決なんだよね。
　ダンピール妁滅者は普通の妁滅者よりも活動状態を維持し続けるのが難しいと思っているんだけど、恋人作ってプレイの一環にすれば何の問題もねーな……。
　家族や友達から血をもらうのだとやっぱり後ろめたさとか「ヴァンパイアになりかかっている」感じがどうしても抜けないと思う。大体首筋から吸わなきゃいけないのがハードル高い。
　単に血をもらうだけじゃなくて、首筋からってわざわざ説明に書いてあるからなあ。栄養学的な話じゃなく魂の力という神秘要素が絡むから部位の指定があるのだと思うけど。
　つまりよく創作で見かける現代のヴァンパイアは輸血パックを飲んでるよ、なんていうのは無効なわけだよね。不便だｗ

　都子は今はりいらちゃんが居るけど、前はどうしてたかな。いやそもそも、りいらちゃんから血をもらってるかな。
　うーん、もらってないかな。もらってなさそう。
　生命維持に必要な行為ではあるけど、別に絶対りいらちゃんの血じゃなければいけないわけじゃないし、今までりいらちゃんからもらわずにやってこれてたわけだから今でもそれを維持してると思う。
　一回の吸血でどの程度の血が必要なのか解らないけど献血だって一度やったら半年は駄目だよといわれちゃうわけだし、一人の人間から週に一度なんて頻度で長期間提供してもらい続けるなんてのは明らかに無理がある。ありすぎる。
　妁滅者の血なら一ヶ月もつよ、ということがあったとしても負担なのは変わりない。そんな行為を都子がりいらちゃんにお願いするのは絶対無理だ。
　じゃあどうやってるのか。いやでも何でも血が無いと動けなくなってしまうのだからどこかで補給する必要は絶対にある。
　やっぱ、通りすがりの一般人の方にお願いしている、というのが一番無難かなあ。学園内の人間関係で調達しようとすると絶対不意打ちは失礼なわけじゃないか。頭を下げてお願いする、ということになる。
　でも、「首筋に唇をつけさせて下さい」ってお願いは相当に親しくないと無理だし、理由はわかっていたとしても非常に口に出し難い。少なくとも都子は無理だと思う。いえない。
　そう考えていくと見ず知らずの赤の他人をとっつかまえるのがやっぱ一番なんだよなあ。記憶がなくなるから後腐れないしね。
　行為の前後10分、あわせて20分位。外出先でぶらぶら時間つぶしてるような人なら「あれ、もうこんな時間？」で済む。
　幸い都子は乳のでかい優等生タイプの女子高生である。声をかけてほいほいついてくる人を見つけるのに苦労はしなかろう。
　ちょっとなよなよしながら道を尋ねれば路地裏に引っ張り込んで首にキスする展開は不自然なく行える。良かったね。若干いかがわしい行為に片足突っ込んでる気がしなくもないが、命がかかっているので仕方ない。

　長くなった。こういうのだらだら考えるの好きだ。